いわゆる『オタク』というと、一昔前はあまりイメージが良い言葉ではありませんでしたが、今では熱心な趣味をもつ人、といったむしろ肯定的な意味合いとして使われていますね。
そして趣味の一環で何かをコレクションしている、といった方も少なくないと思います。
私自身も恥ずかしながら学生時代からの趣味で、洋楽のレコードやCDを多数コレクションしています。
中には結構な『レアもの』と言われているものもあったりしますね。
そうした中で昨今は終活ブームということもあってか、自分のコレクションを生前にあらかじめ見積りしてくれる、といったサービスなどが好評なようです。
自らのコレクションの行く末を決めておくことも終活の一環
例えばアニメやおもちゃといったコレクションを扱っている、オタク御用達のお店『まんだらけ』が『生前見積』というサービスを行っており、これがとても好評なようです。



自分のコレクションが、その市場においてどれくらいの評価がつくのかといったことを査定してもらい、見積書を発行してくれるというサービスです。
しかもなんと料金は無料(1回につき100点まで)とのこと。終活を考えているコレクターにとっては何とも嬉しいサービスですね。
ただしサービスを利用するにあたっては要件もありますので、よく確認しておきましょう。
コレクションを大事に引き継いでもらいたい人には意味がある
たとえ自分が大事にしてきたコレクションであっても、残念ながら天国までは持っていくことはできません。
また価値のまったくわからない家族にとっては、故人の遺品とはいえ『ゴミ』同然の扱いを受けてしまうかもしれません。
実際に私も仕事柄、様々な遺品を拝見する機会が多いのですが、故人が残した膨大な数のコレクションの処分などに家族が困り果てている、といったことがしばしばあります。
そこで、生前にしっかりと市場価値の見積りをしてもらい、自分の死後も大事に引き継いでもらえるように準備しておくことは、とても意味があることなのではないでしょうか。
自分に万が一のことがあったとき、その後も大事にしてくれる人がいるなら、という思いを抱いている方も少なくないでしょう。
残された家族としても、あらかじめ価値がわかっていればとても助かります。
オタクもすでに老境に入る時代になってきている?
いわゆる『〇〇オタク』というと、まだまだ若者の趣味というイメージもあります。
しかし鉄腕アトムの放送が開始されたのが1963年、宇宙戦艦ヤマトの放送開始は1974年です。
ですから当時からの年季が入ったオタクは、もうすでに老境に差しかかってきているはずです。
だからこそ、この生前見積などといったサービスが好評なのでしょう。
数多くのコレクションがある方は、こうしたサービスの利用も選択肢に入れた『コレクションの終活』を考えてみてはいかがでしょうか。
もし自分が思っていたよりも高値がついていたら、それはそれで嬉しいものでしょう。
終活の一環としてはもちろん、老後のよい生きがいになるかもしれません。
何より自分の趣味についてあまり家族に理解を得られていない方は、肩身の狭い思いから脱却できるかもしれませんね。