昨今は老若男女を問わず、携帯電話をもっていることは決して珍しくありません。むしろ、携帯電話を持っていないケースの方が少ないともいえるでしょう。
もし被相続人(亡くなった方)名義の携帯電話が残されている場合には、契約者が死亡したことによる手続きが必要となります。
手続きとしては、名義変更(承継)手続き、あるいは解約という方法をとることになります。
携帯電話の手続きに必要な書類等、注意点などは以下の通りです。
携帯電話の手続きに必要な書類など
現在は様々な携帯電話会社がありますが、おおむね以下のような書類が必要となります。
大手キャリア3社(NTTドコモ、au、SoftBank)に関しては、それぞれのショップで手続きを行います。
名義変更(承継)手続きに必要となる主な書類等
名義変更(承継)の場合、文字通り被相続人名義から他の家族などへ変更する手続きとなります。
- 被相続人の死亡を証明する書類(戸籍謄本・戸籍抄本、住民票の除票など)
- 新たに契約者となる人の身分証明(運転免許証、パスポートなど)
- 新たに契約者となる人の料金支払い方法に必要なもの(クレジットカード、預金通帳と印鑑など)
解約手続きに必要となる主な書類等
携帯電話回線契約そのものを解約する手続きです。
- 被相続人の死亡を証明する書類(戸籍謄本・戸籍抄本、住民票の除票など)
- 携帯電話に挿入されているSIMカードなど
※とても小さなカードなので、紛失しないよう携帯電話本体をそのまま持参するのが無難です - 手続きを行う人の身分証明(運転免許証、パスポートなど)
手続きに伴う主な注意点など
名義変更(承継)の場合には、機種本体や電話番号はそのまま利用できます。
しかし解約の場合は契約そのものを解除することになるため、電話番号も使えなくなります(ナンバーポータビリティで電話番号を持ち出すことは可能)。
携帯電話会社によって様々な料金プランが設定されていますが、契約者の名義変更(承継)や解約を行うことにより、各種の割引プラン設定などに影響することもあります。
手続きの際はその点もしっかり確認しましょう。
解約の場合、契約者が亡くなっていても、手続きを行った日までの基本料金や有料サービスなどの料金はかかりますので、早めに手続きを行う必要があります。
また、機種本体代金を分割払いで購入していて、まだ払い終えていない場合には、残金の清算が必要となります。
名義変更(承継)、契約者死亡に伴う解約については、事務手数料などの料金はかからない会社がほとんどです。
この点は契約している会社により異なる場合がありますので、直接問い合わせて確認しましょう。
なお、上記の必要書類等については一般的なものです。
契約している携帯電話会社によっては、他に必要となる書類等がある場合があります。二度手間とならないよう、こちらも契約している各携帯電話会社へ直接確認するようにしてください。
大手キャリア3社の手続き方法について(参考)
大手キャリア3社の手続きについては、以下のリンクから手続き方法などが確認できますのでご参照ください。