スマートフォンの『フリマアプリ』を利用して、所有している不用品を出品して売るといったサービスがあります。
インターネット上のフリーマーケットということで『フリマ』と呼ばれていますが、中高年層にもスマートフォンの普及が進んでいる中で、利用する方も増えているそうです。
代表的なフリマアプリとしては、メルカリや楽天が運営するラクマといったサービスがあります。
ちょっと出品物をみてみると、『こんなものまで売れるの?』というものがありますが、自分にとっては不用品であっても、ほしい人は世の中にたくさんいるということですね。
不用品の処分ができるうえに、売れればちょっとしたお小遣いにもなるのですから、一石二鳥のサービスかもしれません。
小物の処分という終活にはもってこいのサービス?
私の経験上、故人が残した遺品の整理に遺族が頭を悩ますということは少なくありません。
特に高齢者の方というのは、比較的モノを大事に長く使うという傾向が多いものです。その結果として、相当数の遺品が残されることも多々あります。
遺品にも大小様々なものがありますが、中でも『小物』というのは『形見分け』などといった形で遺族や関係者が受け継ぐこともあります。
ただ、それでも数が多ければ処分するのも大変なうえに、遺族には価値もよくわからない、ということもあります。
そこで、近年は終活の一環として『フリマアプリ』を利用して生前に『ちょっといい』小物を処分する方が増えているのでしょう。
使い方はとても簡単で手軽に出品・発送手配ができる
フリマアプリを利用するメリットは、まず簡単に出品することができる点です。
基本的にはスマートフォンで出品物を撮影し、自分で値段をつけて出品、売れたらメールなどでお知らせが来るので、商品を梱包してコンビニなどから発送するだけです。
売れれば運営会社への手数料と配送料が差し引かれた金額が利益になる、といった仕組みです。
値段のつけ方に迷ったら、同じようなものが出品されていないかどうかを調べてみて、自分なりに価格を設定することもできます。
意外なものが意外な高値で取り引きされている場合もありますので、小物を処分する際にはアプリ内の検索などで調べてみるのも面白いかもしれません。
便利なものを上手に活用して断捨離・終活に役立てる
自分で使わなくなったものを、他の誰かが大事に使ってくれるのであれば、それはそれで嬉しいものです。
遺品として残っても、それほど高価なものでなければ捨てられてしまうだけ、といったことであれば、生前にほしい方に譲るというのもひとつのよい選択肢です。
やってみると、『この値段では高いかな』『もう少し値段を下げてみようか』など、いわばゲーム感覚に近い面白さがあります。
楽しみながら行う『断捨離』『終活』というのは、心身ともに元気でいられる秘訣にもなるかもしれませんね。
こうした便利なサービスは、ぜひ積極的に活用して小物処分の終活に役立てたいものです。
インターネット上での取引はトラブルも少なくないので要注意
ただしインターネット上での取引では、様々なトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。そうした点は十分に注意しながら利用する必要があるでしょう。
心配であれば、お子さんやお孫さんなどと一緒に行ってみるのが安心かもしれません。
このような機会というのは、お子さんやお孫さんなどとのコミュニケーションをはかる絶好の時間にもなりますからね。
ちなみに世の中の相続トラブルは、被相続人(亡くなった方)や相続人間でのコミュニケーション不足が原因の大半とも言われています。
終活の役割だけではなく、将来のためにお互いのコミュニケーションを深めるきっかけとなるのであれば、ぜひ上手に活用していきたいものですね。