法定相続人が一人の場合でも遺産分割協議書は必要?

よくわかる相続と遺言書のマニュアル

遺産分割協議というのは、被相続人(亡くなった方)の遺産を、誰がどれだけ取得するのかを相続人同士で話し合うことです。

そして、遺産分割協議の結果を書面にしたものが、遺産分割協議書となります。

遺産分割協議書は、相続人間の相続分を書面で明確にするという目的だけではなく、例えば相続財産の中に不動産があるような場合には、名義変更の登記を行うための必要書類にもなります。

では、もし法定相続人が一人しかいない場合には、遺産分割協議書は必要なのでしょうか。

法定相続人が一人の場合には遺産分割協議書は不要

結論からいうと、法定相続人が一人しかいない場合には、遺産分割協議書を作成する必要はありません。

そもそも、遺産を分ける話し合いをする他の相続人がいないためです。

相続手続きにおいても、法定相続人が一人しかいなければ、不動産の移転登記も単独で行うことができますし、預貯金の名義変更や解約も法定相続人が単独で行うことができます。

法定相続人を戸籍で確認することは必要

ただし、法定相続人が本当に一人しかいないのかどうかはよく確認する必要があります。

相続人は自分一人だけと思っていても、実は戸籍をよく確認してみたら他の相続人がいた、というケースは少なくないのです。

具体的には、被相続人の出生から死亡までの戸籍を取り寄せ、他に相続人がいないかどうかを戸籍を見ながら確認していきます。

この戸籍については、各種の相続手続き(不動産の移転登記、預貯金の名義変更・解約など)でも必要となりますので、たとえ法定相続人が一人だけであっても取得しておかなければなりません。

戸籍の収集や確認が難しいときは

戸籍の収集や相続人の確認作業というのは、相続人となる可能性がある人の本籍が遠方であったりすると、取り寄せるだけでも手間や時間がかかることが多いものです。

また、戸籍に記載してある重要な部分を見落としてしまう、といったことも多々あります。

例えば、養子縁組などの記載については、さらっと書いてあるだけで見逃しがちですから注意が必要です。

もし、戸籍の収集や確認、相続手続きなどのことで不明な点などがあれば、相続手続き等に詳しい行政書士などの専門家に相談しながら進めることをお勧めします。

当事務所でも、戸籍や相続手続きについての相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

相続が開始されると、被相続人(亡くなった方)の遺産をどのように分けるのかを、相続人間で話し合って決める必要があります。民法には、法定相続分や遺留分といった遺産についての規定がありますが、相続人の全員が合意することで、必ずしもこの規定通りに遺産を分ける必要はありません。この遺産をどのよ...

よろしければフォローしてください